火事ナウ

日記

先ほど、部屋が火事になっちゃいました。
5時間ほど時を戻して….

仕事が終わり、明日は休みなので意気揚々と帰宅しました。
何やら、据えた臭いと言うか、若干のビニールが溶けたような香りが漂ってきました。
取り合えず、洗顔しすっきりとした後、部屋を開たとたん、大量の煙が流れ出てきました。
熱風や炎が上がっている様にも見えません、真っ暗です。
煙にいよいよ耐えられなくなりそうだったので、取り合えず、蛍光灯のリモコンを手探りで探し出しスイッチオン。

蛍光灯は光りをもたらしてくれません。
しかも、いつもは、”ピッ”と返事をしてくれるに、今夜は無視です。
そして、そろそろ、呼吸も難しくなってきたので窓を開け、空気の入れ替えの為、エアコンもつけてみました。
設定は、冷房で26度設定でエコではありませんが、時間がないので温度設定まで変更する余裕がないので仕方ありません。
まぁ、普段からエコなんて気にしてませんが。

取り合えず、落ち着くためにトイレで用を足し、台所でインスタントコーヒーでアイスコーヒーなんて、作っちゃったりしました。
そして、食事をしながら考えます。

まず、火事っぽいが炎は上がってない。
が、火があった、または有るが確実な様なので出火元を考えてみます。
思い当たる節はありません。
しかし、すぐに電気系統からの出火だと思い当たります。

部屋内で一番電気を食いそうなのは、ノートPC、液晶テレビ、最近買った、DELL27インチPCモニター(後日紹介します)。
そうこうしている内に煙が少し治まって来たようです。
しかし、まだ少し煙たいながらもiPhoneのライトで部屋をひと通り照らしてみます。
どこも、燃えている様子はありません。
焦げた個所すら見つかりません。

もう一度、蛍光灯のリモコンを押してみますがやはり、無視を決め込んでいるようです。
そして、残念なことにこの蛍光灯、スイッチとなる紐が元からついていません。
リモコンが壊れているの蛍光灯が壊れているのか分かりません。

取り合えず、もっと光量が欲しいので簡単に光が得られそうなiPadのホームボタンを押し電源を入れてみます。
こちらも無視です。
一応、電源スイッチの方も押してみます。
電源供給サインが映し出されました。
餓死していた様です。
この肝心な時に….

一旦、考察する為、部屋を出ることにしました。
なぜか、瀕死の状態のiPadも救出しておくことにしました。
しかし、考えても火元が分かりません。

iPadをふと見てみると、画面が真っ黒、そう煤です。
布巾で画面を拭いてみましたが、煤が伸びて綺麗に落ちません。
よく見ると、手足の所々に煤が付着しています。
この時、閃きました。
この煤が、恐らく部屋全体に広がっているだろうと予想されます。
燃えた個所は、少ないもののこの煤かなり厄介な敵になりそう。
真の敵かもしれません。

そして、再度、iPhoneのライト片手に部屋に突入することにしました。
もはや、探検です。自分の部屋なのに、しかも、わくわくもしません。

かなり、煙は収まってきているようですが、部屋の奥の方が煙の量が多いように思えます。
奥の窓側付近を照らしてみます。
何やら、白い塊が落ちています。
10㎝×20㎝くらいのものです。

はて、これは何でしょう。
クイズではありませんが、思考をめぐらし思い出してみたところ取説やネットで買った際に入っている紙類を入れていた段ボール箱に思い当たりました。
何故、燃えた?
本当にこいつが元凶か?

イヤ、真犯人は他に要る!

そう、今回の真犯人は段ボール箱のすぐ近くにいた、コンセントタップ。
このコンセントタップご老体です。
このコンセントタップが何らかの拍子にショートし発火したのでしょう。

コンセントを拾ってみると、熱はありませんが、コンセントタップ本体から伸びているコンセント線付近少しを残し消炭になっています。
そして、よく見るとカーテンも少し燃えていた様で焦げています。

取り合えず、被害者である段ボールだったものを、取り除いてみることにしました。
しかし、このダンボールだった残骸から熱を感じます。

危険を感じた私は、一度台所に戻り、大きめの鍋とその蓋で武装し再度、現場に向かい段ボールの残骸を救い上げてみたところ、やはり、高熱を発しています。
しかも、取り残した残骸の方には、5センチ四方程度の赤い塊がありました。

やはり、まだ残ってやがります。
しかも、煙を逃がす為に開けた窓から新鮮な空気が入り込み活発化し始めた様で煙の量が徐々に増してきています。
若干の焦りは感じましたが直ぐに冷静さを取り戻し、一度戻りバスタオルを水に濡らし赤い塊の上に広げてみました、少し煙は収まったものの濡れバスタオルだけではおそらく時間稼ぎぐらいにしかならないでしょう。

再度、台所にもどり、ダンボールの残骸をシンクに捨て水をかけ更に鍋の方にも水を入れ、奴の下に戻りました。

そして、濡れバスタオルの下で未だ赤く光っているであろう奴に鍋の水を半量ほどかけ更にその周辺にも水をかけます。
部屋の中で水をぶちまけると言う、若干の罪悪感を残しつつ遂に奴との戦いは終わりました。

そこには、もはや虚しさしか残っていません。

そして、飲み残していた氷の解けたアイスコーヒーを飲みつつ自分への祝福の為、別部屋の2台目のテレビを点けました。
この虚しさを打ち消す為、何か音が欲しかったのです。

しかし、テレビの電源は入ったものの画面は真っ暗なままです。
当然、音も流れません。

お前もかっ!

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