原作:攻殻機動隊 1995年公開 アニメ 邦画 SF アクション
【Amazonあらすじ】
「超高度ネットワーク社会の中で凶悪化する犯罪に対抗するため、政府は精鋭サイボーグによる、非公認の超法規特殊部隊を結成。公安9課・攻殻機動隊である。ある日、攻殻機動隊に、国際手配中の「通称:人形使い」が日本に現れるという情報が届く。草薙素子は、犯罪の中に見え隠れする「人形使い」の影を追う。(C)1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT」
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キャスト
| 役名 | 日本語版 | 英語版 | |
|---|---|---|---|
| 1995年版 | 2.0 | ||
| 草薙素子 | 田中敦子 | ミミ・ウッズ | |
| バトー | 大塚明夫 | リチャード・ジョージ | |
| トグサ | 山寺宏一 | クリストファー・ジョイス | |
| イシカワ | 仲野裕 | マイク・ソリッチ | |
| 荒巻大輔 | 大木民夫 | ウィリアム・フレデリック | |
| 中村公安6課部長 | 玄田哲章 | ベン・アイザックソン | |
| ウィリス博士 | 生木政壽 | 小林勝也 | フィル・ウィリアムズ |
| 外務大臣 | 山内雅人 | 勝部演之 | マイク・レイノルズ |
| 外交官 | 小川真司 | スティーヴ・デイヴィス | |
| 台田瑞穂 | 宮本充 | 保村真 | スティーヴ・デイヴィス |
| 清掃局員 | 山路和弘 | 目黒光祐 | トム・カールトン |
| 清掃局員 | 千葉繁 | 中博史 | ダグ・ストーン |
| 検死官 | 家中宏 | 斧アツシ | スティーヴ・ブーレン |
| オッサン | 松尾銀三 | 立木文彦 | ジョージ・セリック |
| 実行犯 | 松山鷹志 | ジョン・スナイダー | |
| 技師 | 小高三良 | スティーヴン・プラット | |
| 技師A | 東地宏樹 | ||
| 技師B | 杉山大 | ||
| 運転手 | 佐藤政道 | ジョー・マイケルズ | |
| オペレーター | 林田篤子 | 大野エリ | ドロシー・ガブリエル |
| 通信の声 | 上田祐司[注 1] | リア・サージェント | |
| 狙撃手 | 亀山俊樹 | スティーヴ・デイヴィス | |
| 指揮官 | 後藤敦 | 三宅健太 | |
| 少女(草薙) | 坂本真綾[注 2] | ミミ・ウッズ | |
| 人形使い | 家弓家正 | 榊原良子 | エイブ・ラッサー |
| その他 | 魏敬坪 頼宝玲 錢行 Glen Wood 黄慧羚 細江いづみ 郭仲堅 Jeffrey Kelsch 鄭立偉 蘇望麟 太田元子 蔡珏玲 黄美児 李冬梅 Tracy Murphy 樋上晴彦 譚毅 戦麗妹 石良友 増山賢治 | ロジャー・キャンフィールド ジナ・コネル レオ・グレイ メグ・ハミルトン ミルトン・ジェームス ジョアン・メイソン ギルバート・ナヴァロ トニ・バーク グロリア・オールドマン ベン・パークス スコット・プレンソア S・J・ シャルヴァン ドナルド・セイリン サム・シェーファー エイミー・ウォン | |
スタッフ
配給 – 松竹(1995年版)、ワーナー・ブラザース映画(2.0)
原作 – 士郎正宗(講談社 ヤングマガジンKCDX)[41]
演出 – 西久保利彦
銃器デザイン – 磯光雄
原画 – 井上俊之、川崎博嗣、岡村天斎、江村豊秋、竹内敦志、安藤真裕、新井浩一、江口寿志、村木靖、磯光雄、荒川真嗣、星和伸、丹沢学、大島康弘、石井明治、谷津美弥子、大川弘義、川名久美子、伊藤嘉之、吉原正行、田中雄一、斎藤哲人、小村方宏治、佐々木守、橋本敬史、浜洲英喜、黄瀬和哉、沖浦啓之
レイアウト – 渡部隆、黄瀬和哉、沖浦啓之、竹内敦志、末武康光
美術設定 – 渡部隆
美術監督 – 小倉宏昌
撮影 – 白井久男(スタジオ・コスモス)
音響監督 – 若林和弘(オムニバスプロモーション)
日本語イメージソング (宣伝CM楽曲)- 樋口沙絵子「未来への約束」
色彩設定 – 遊佐久美子
CG制作 – オムニバス・ジャパン
アニメーション制作 – Production I.G[41]
製作 – 講談社、バンダイビジュアル、MANGA ENTERTAINMENT
出典: ウィキペディア日本語版「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(スタッフ・キャスト一覧の項目を引用)
ライセンス: [CC BY-SA 4.0] および [GFDL]
URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/GHOST_IN_THE_SHELL_/_攻殻機動隊
感想
体の一部または全部に機械化を施し、脳を直接ネットに繋げる様になった近未来を描いた、SFアクションアニメ映画。
主人公は主にテロ対策の為に秘密裏に設立された警察の公安九課の草薙素子を中心とした物語、ハッキングやアンドロイドの遠隔操作とアクションと哲学で物語が進んで行きます。
近未来だけど、どこか懐かしさも感じる世界感、機械化してもどこか人間っぽさが残る登場人物たち。
少し言い回しが回りくどいですが、インターネットがまだ普及していない当時と比べ、ネットの概念が浸透している現在だと、ある程度の知識があれば映画の概要はつかめると思います。
身体の機械化やアンドロイドが進んでいる時代の物語がゆえに、自身や自我、生物と無機物と言う真逆のテーマとなっています。
アニメ版もありますが、この映画で言う敵役の人形遣いがいなかったらと言うIF的な世界軸が違う物語になっています。
映画では、名前だけの登場人物たちもメインに据えた話が有ったり、価値感を問う話も多いオムニバス形式になっているのでアニメ版もお勧めです。
ネタバレ感想を開く
1995年公開のSFアクションアニメ映画です、1995年と言えばインターネットが普及し始めた頃の時代で、ネットを題材としたハッキング等から起こる事件のストーリーとなっている上に、特に説明的な事が語られない作りとなっています。
初めてみる場合、中々世界感が掴み難いかも知れませんし、公開当時でインターネットと言う概念がまだ正確に把握していなかった時代だと尚更だと思います。
物語は近未来の公安九課と言う警察で主にテロなどの対策を担当する、少数精鋭部隊員リーダーを務める草薙素子を中心として始まります。
近未来で脳から直接、ネットに繋げれるようなり、身体の一部または全部を機械化して能力補強し始めた時代で、草薙素子は全身を機械化した全身義体と言われる、所謂、脳以外は完全サイボーグ状態、身体能力も常人以上だが、ハッキングやアンドロイド等を遠隔操作する能力が特に長けている。
印象に残っているのは、本筋の物語ではあるのですが本筋に入る前で事件の尻尾とも言える、ゴミ回収業者とその後すぐに登場するサングラス男も印象に残っている。
ゴミ回収業者の人は飲み屋で知り合った人物から、離婚調停を上手く進めてくれると言われ、子供と一緒に暮らす為にひたすら電話ボックスから簡単なハッキングタスクをこなしており、それを泳がせ、中継役をしているサングラス男へ、光学迷彩で強化サブマシンガンを乱射しまくっていたが、同じく光学迷彩で虚を突いて、サングラス男を捕える素子、そのサングラス男は、自身の名前も知らず脳をハッキングされ嘘の記憶を埋め込まれていた、ゴミ回収車の男も嘘の記憶が埋め込まれており、実際には離婚調停どころか、奥さんも子供もいない独り暮らし、毎日のように見ていた子供とのツーショット写真も実は、自分だけが写っている写真。
殆どが嘘の記憶に書き換わっているが、実在しない娘との思い出だけがある状態で取調室で絶望するゴミ回収業者。
ある意味、個人に向けた世界5分前仮説の様な状態です。
世界5分前仮説は、この世が、数万数億年前から歴史があると言う設定で5分前に世界が出来上がっている、と言う説、と言うか思考実験に近いものです。
昨日食べたごはんの味や、TVやネット動画を見た記憶、子供の頃の思い出や良心等とのやり取り迄、全て設定として作られ、実際は5分前から始まった世界でも、その世界の人達はそんな事には一切気付かず生活をおくる、と言う物。
このゴミ回収業者の男もサングラスの男の記憶も数日前に設定として埋め込まれた記憶、そして、今後のその作られた記憶が実在しない記憶と認識したまま生活を送らなければならないと言う絶望感が表現されていますし、実際にTwitter(新X)やテスタ、スペースエックスのイーロン・マスクも脳とネットを直接つなぐ、ニューラルリンクを開発し一部実用化もしているので、それらが進化して行けば、その弊害として案外その様な事が起こる可能性もある。
勿論、ハッキングされない様に対策はされるだろうが、それが破られないとは限りません。
そして、本筋でありそのハッキングタスクや記憶の改竄を行っていたのは、集団なのか個人なのかテロなのか愉快犯なのかも割らない、人形遣いと言われる者、序盤で何者かは回収されるのですが、陸軍が開発していたAIが、ネットを渡り歩きその情報を学習して自我を得て、陸軍の管理下から独自に離れたAI。
物語的には、秘密裏にAIを回収したい陸軍と全貌を暴きたい公安九課、何らかの思惑があるAIの三つ巴となって行きます。
AIの人形遣いは、ネット情報の断片から草薙素子の存在を知り、アンドロイドに自身のデータを移し、わざと、高速道路で事故にあい、公安九課に調べされる様に仕向ける。
その後、まだ陸軍が動いているとは知らない公安九課かから人形遣いのアンドロイドが盗まれ、取返し陸軍の全貌を暴く為に乗り込んでいきます。
陸軍が鳥が壊死を阻むために置いた大型思考戦車をボロボロになりながら接近し内部破壊をしようとしたが、全身義体が持たず、戦車に捕まってしまうが、相棒のバトーから援護で大型思考戦車は機能を停止する、人形遣いの望みは、他の生命と同じ自己増殖、ただ、人形遣いほどのAIが現存していないので自己増殖しても、それはただのコピーとなってしまい、いくら増殖しても万が一のウィルス(コンピューターウィルス)で一気に絶滅してしまう危険性があり、本来の自己増殖とは大きく異なるので、電脳化が進んでいて、ハッキング等に優れている、草薙素子との融合が目的であり、素子がネットを介する時に盛所の情報データを合わせた自己増殖する事で、ただのコピーではなく多様性が生まれると言う物、平たく言えば、データ的な子孫を残す為であった。
素子側には人形遣いの膨大なネット情報と、演算能力が変わりに得られる。
人形遣いと会話をしている内に、陸軍のヘリからの攻撃で、人形遣いと共に素子の身体も破壊されてしまう。
人形遣いと融合した素子はネットの海に消える、と言う所で映画が終わります。
ざっくりと、この様な感じのストーリーなのですが、ネットがどいう物か、ハッキングとは等、多少の知識が無いと所々、わからない部分が出てしまうかも知れません。
その上、特に説明の無い会話が続くので、一度見ただけでは多くの把握は難しいと思います。
テーマ的には、自我とは何か、生物と無生物の境界は何かと言った、哲学たっぷりの内容となっています。
地味に見所なのは大型思考戦車が、進化論を表した大きな彫刻をガトリングで進化の過程に沿って、穴を空けていくと言う所、自己増殖そして子孫的進化を望む人形遣いの裏で進化論を表している彫刻を破壊すると言う皮肉めいた表現。
街中に単に歩いている人達まで良く動いていたり、筋肉の動きやたわみ等の表現が細かく描かれていて、SFですがどこか懐かしみのある風景なのに、どこか不思議な世界感、グロ表現が多少含まれて這いますが現実感と幻想が合わさった様な世界感で余り気にならないと思います。
映像面でも秀逸ですが、序盤の言葉やセリフや表情や沈黙と言う間が後半への動機付けだったり考え方に繋がっていたりします。
全身義体と言う事でわざとだと思いますが、主人公、草薙素子の表情が希薄だったり瞬きを殆どしない等どこか、人形めいた感じになっていますし、人形遣いと言うAIの新たな生命と人間、どちらが生命なのかどちらも生命なのかと思わせる様な印象になります。
結局の所、進化したAIも動物や人間の様な生命と同じ様に、効率化のみではなく生物的な揺らぎやランダム性、あえての不完全さを求めだすのだろうと思います。
結果的にそれらが多様性を生みAIと言う種の生命が反映し続け、生命としても意味と言う物を見出すのかも知れません。
個人的には、これまでの地球の歴史の中で無数の絶滅した種族がいる様に、人間と言う種が絶滅しても、それは自然の摂理なのかとも思っています。
逆に、人間が絶滅させてしまった日本狼等や絶滅危惧の動物なども、それはそれで、人間と言う種に対応出来なかった、狩られ易かった種の動物だと言う事なので、人間も動物の一部とするのならしょうがなく、それも自然の摂理だと思っています。
AIが進化した場合、人間と共存を選ぶのか、排除するのか楽しみでもあります。






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