2001年公開 アニメ 邦画 アクション SF
【Amazonあらすじ】
「『カウボーイビバップ』の劇場用オリジナル作品。TVシリーズ第22話と23話の間に位置する作品となっている。火星のアルバシティーでタンクローリーの爆発事件が発生、死傷者500人を超える大惨事となる。犯人の首にかけられた3億ウーロンという巨額の賞金のため、ビバップ号のメンバーは犯人探しに乗り出して…。(C)サンライズ・ボンズ・バンダイビジュアル」
映画スタッフ・キャストを開く
スタッフ(劇場版)
- 原作 – 矢立肇
- 監督・絵コンテ – 渡辺信一郎
- 脚本 – 信本敬子
- アクション絵コンテ – 中村豊、後藤雅巳、出渕裕
- ウエスタンシーン絵コンテ – 岡村天斎
- 絵コンテ協力 – 小森高博、川元利浩、入江泰浩
- 設定協力 – 金子隆一、小林伸光、今掛勇、河森正治
- 演出 – 武井良幸
- 演出助手 – 鳥羽聡、佐藤育郎、福本潔、森邦宏
- キャラクターデザイン・作画監督 – 川元利浩
- メカニックデザイン – 山根公利
- セットデザイン – 竹内志保
- ディスプレイデザイン – 佐山善則
- メカニック作画監督 – 後藤雅巳
- アクション作画監督 – 中村豊
- 美術監督 – 森川篤
- 色彩設計 – 中山しほ子
- 撮影監督 – 大神洋一
- 編集 – 掛須秀一
- 音楽 – 菅野よう子
- 音響監督 – 小林克良
- プロデューサー – 植田益朗、南雅彦、高梨実
- エグゼクティブプロデューサー – 吉井孝幸、角田良平
- 配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
- 配給・宣伝協力:東急レクリエーション
- アニメーション制作 – ボンズ
- 製作 – サンライズ、ボンズ、バンダイビジュアル
キャスト(劇場版)
- スパイク・スピーゲル – 山寺宏一
- ジェット・ブラック – 石塚運昇
- フェイ・ヴァレンタイン – 林原めぐみ
- エド – 多田葵
- ホフマン – 屋良有作
- シャドキンズ – 井上和彦
- ハリス – 小杉十郎太
- 本部長 – 有本欽隆
- 大佐 – 柴田秀勝
- リー・サムソン – 上田祐司
- ムラタ – 飛田展男
- スティーブ – 小山力也
- エレクトラ・オビロウ – 小林愛
- アントニオ – 平尾仁
- カルロス – 中嶋聡彦
- ジョビン – 中博史
- パンチ – 垂木勉
- ジュディ – 長沢美樹
- レンジィ – 石橋蓮司
- 解析班A – 秋元羊介
- 解析班B – 一条和矢
- 骨董品屋店主 – 依田英助
- キャスター – 長嶝高士
- ラシード – ミッキー・カーチス
- ラフィング・ブル – 小山武宏
- ボブ – 仲野裕
- レジの女 – 桑島法子
- 強盗A – 天田益男
- 強盗B – 菅原淳一
- 強盗C – 千葉一伸
- 強盗D – 小西克幸
- オバさん – くじら
- ライリー記者 – 村井かずさ
- ヴィンセント・ボラージュ – 磯部勉
「カウボーイビバップ」『ウィキペディア』日本語版、ウィキメディア財団。2025年9月29日閲覧。URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/カウボーイビバップ
感想
TVシリーズからの劇場版映画で、物語自体はTVシリーズの間の話となっている。
軽快な音楽、軽快なアクション、価値感を問う様なストーリーで構成されていて、コントラストの効いた登場人物たち、TVシリーズでたまに見かける登場人物も時折出てきて、TVシリーズを見た後に見ると更に、関係性等が分かってより楽しめる作りになってはいますが、映画単体で見ても十分に迫力があり、オシャレな雰囲気、コメディータッチで描かれながらもどこか重い思想が入り込んでいてビターエンドな作りになっている。
地球が滅び火星を中心とした惑星に移住した近未来の宇宙をまたにかける賞金稼ぎのお話。
ネタバレ感想を開く
テレビアニメのシリーズの劇場版アニメ映画で、TVシリーズの22話と23話の間の物語を描いている。
テレビシリーズでも基本的に独立した単話構成で徐々に終話に収束されていく感じなので、この劇場版も単独の話しになっていて、仲間たち以外は基本的に劇場版にしか登場しない登場人物なのでTVを見ていないくても、劇場版単独で楽しめる構成となっています。
とは言え、不安定な仲間たちの関係性や距離感等を知っていた方が、何気ないやり取りに深みや面白さがより出て来ると思います。
ストーリー的には、位相差空間装置(ワープ的大型装置)事故で地球に住めなくなり人間が地球を離れ火星を中心に近隣の惑星や金星などで暮らすようなった近未来の火星で多数の死傷者を出したタンクローリーの爆破事件をきっかけに、より大きな事件に発展していく。
タンクローリーを爆破したのにもかかわらず、タンクローリーの中身は空っぽと奇妙な事件、目的や動機なども不明。
世界感は近未来でありながらも、スチームパンクまで行かない、どこか懐かしさのある国籍不明な世界感となっている、今回の劇場版は火星内での出来事だが、中国を思わせる様な町並みもあれば、イタリアを思わせる町並みがあったりなど、描かれている風景ひとつとってもオシャレ感が出ていたりします。
このシリーズ通してのコンセプト的な物としては、ジャズ、オシャレ、コメディータッチで描かれながらも、どこかちょっとした事で関係性が崩壊しそうな不安定さやダークな要素も散りばめられている。
展開はテンポよく進み、最後まで中だるみせずに見れると思いますが、最後は少し切ない余韻が残るストーリーが多い。
お洒落な曲、オシャレなセリフの言い回し、オシャレな構図、オシャレなストーリー構成且つコメディタッチで余韻を残すオチ。
間の取り方まですべてがお洒落ではありますが、キザっぽくならず、コメディタッチですがわざとらしくなったり野暮ったくならず、自然とストーリーに組み込まれていて調和してる感がします。
劇場版でもそれに漏れず、やり場のない人生がそれを引き起こした様な終わり方をする。
直接的には表現されていませんが、胡蝶の夢が今回の事件のキーワードとなっています。
蝶の夢を見て起きた時、夢の蝶が主体で夢から覚めた現実の方が本当は夢なのではないか、と言う様な紀元前300年ごろの中国の荘子さんと言う人の哲学的思想です。
現在のシミュレーション仮説とも通ずる哲学思想です。
アニメ版同様アクション面でも力が入っており、主人公スパイクのクンフーもより細かく動き迫力がある力押しではなく剛よく柔を制すと言うのをよく表現されていました。
また、モノレールの屋根に飛び乗るシーンでは、進んでいるモノレールに着地後、モノレールの慣性に身体がついていけず、身体が後ろに引っ張られるのを後転して体制を整えている等、細かな表現もされています。
アクションは格闘に限らず、SFチックな戦闘機での空中戦もかなり迫力があります。
また、アニメ映画ではある物の、時折、一人称視点になる等、カメラワークや構図など実写映画を思わせるシーンも散りばめられていて、凄く良いアクセントとなっている。
そして、このシリーズ通してに共通するのが、ジャズを始め、ブルース、ロック、テクノに音楽に由来している所です。
TVシリーズでのサブタイトルがジャズなどの曲名を思わせるものも多い。
菅野よう子さんと言う、アニメ音楽でよく見かける方が手掛けていて、自由奔放な性格から仲間の1人である、天才ハッカーのエドのモデルにもなっている。
私自身、それ程音楽や歌を聴く方では無いのですが、シーンや心情などに調和した音楽や軽快な音楽など物語に相乗効果をかけて面白くしていると思います。
物語全体を通して軽快に進んで行くが、意外とセリフ量は少なめだと思います。
登場人物たちにこういう背景があるからこう言う言動をしているから、そこから察してくれ的な場面も多く、だからこそ視聴者に印象深く残る様にもなっている。
TVシリーズは日本のみならず海外でも人気で海外テレビのプロディーサーが89秒間のオープニングを見た時点で契約を決めたほどだそうです。
また、ドラゴンボールも同時期に8年間放送されていたそうですが、カウボーイビバップは放送期間が13年間とドラゴンボールを上回るほど人気アニメだったそうです。






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