映画を観る。 聖なる鹿殺し

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2017年 イギリス・アイルランド映画 異変・サイコホラー

【Wikipedia あらすじ】
「心臓外科医スティーブンは、美しい妻と健康な二人の子供に恵まれ郊外の豪邸に暮らしていた。スティーブンには、もう一人、時どき会っている少年マーティンがいた。マーティンの父はすでに亡くなっており、スティーブンは彼に腕時計をプレゼントしたりと何かと気にかけてやっていた。しかし、マーティンを家に招き入れ家族に紹介したときから、奇妙なことが起こり始める。子供たちは突然歩けなくなり、這って移動するようになる。家族に一体何が起こったのか?そしてスティーブンはついに容赦ない究極の選択を迫られるのだった。」

感想
感想が難しい作品です。
終始、淡々と話が進み登場人物全員がどこか変、感情が希薄と言った印象。
中盤辺りまで、どこか事務的にストーリーが進んで行くような、少しずつ変な所があるもののいたって普通に淡々と進むのが逆に不安がよぎって来る感じ。

初っ端、心臓手術のアップから始まるのでグロ要素が多いのかと思いましたが、そこ以外ほぼグロ要素は無いと思います。
この映画を一言でまとめるなら、少しずれた公平性、フェア。と言った感じです。

あまりに終始淡々と進み終わるので見終わった後に少し調べてみたのですが、「アウリスのイピゲネイア」と言う古代ギリシアの悲劇の要素を取り入れている様です。
内容的には、女神アルテミスの鹿を誤って殺してしまった、貴族に対してアルテミスがブチ切れ、貴族に娘を殺す様に指示、貴族は娘を騙して殺害計画を立てるが娘がそれを悟り、自死する。
次は娘の母がそれにブチギレ、貴族を殺害、それにブチ切れた貴族の息子が母を殺害、と言う物語。

この映画もそれに似ていて、医者であるスティーブンには妻と長女とその弟の家族がおり、家族の内一人を殺害しないと家族の3人が死ぬと言う事を突きつけられる。
“3人を殺す”ではなく”3人が死ぬ”と言う事で、まず、弟が下半身がマヒし歩けなくなり、食事をとれなくなり衰弱しやがては目から血を流す事態に。

長女もやがて同じ様になって行く、スティーブンは医者なので当然病院であらゆる検査をするが原因がわからぬまま、苦悩していく、と言った物語になっています。

サイコホラーとしていますが、恐怖感はほぼありません。
先にも書きましたが普通なのだけどどこか異様な空気感、皆がみんなどこかズレて居るような雰囲気が怖い感じの映画で、おそらく深い理由や原因、結末を求めずに見る映画だと思います。

その上で、登場人物に感情移入する様な出来ない様な奇妙な感じが終始続く状態を楽しみ映画かと思います。
余り、お勧めとは言い難い映画でした。

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