英題:Cold Fish 2010年公開 邦画 ホラーサスペンス 実話フィクション 2時間26分
【Amazonあらすじ】
「園子温監督による金字塔的傑作!熱帯魚店を営んでいる社本と妻の関係はすでに冷え切っており、家庭は不協和音を奏でていた。ある日、彼は人当たりが良く面倒見のいい同業者の村田と知り合い、やがて親しく付き合うようになる。だが、実は村田こそが周りの人間の命を奪う連続殺人犯だと社本が気付いたときはすでに遅く、取り返しのつかない状況に陥っていた。 (c) 2010 NIKKATSU」
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| 冷たい熱帯魚 | |
|---|---|
| Cold Fish | |
| 監督 | 園子温 |
| 脚本 | 園子温 高橋ヨシキ |
| 製作 | 製作 杉原晃史 プロデューサー 千葉善紀 木村俊樹 |
| 出演者 | 吹越満 でんでん 黒沢あすか 神楽坂恵 梶原ひかり |
| 音楽 | 原田智英 |
| 撮影 | 木村信也 |
| 編集 | 伊藤潤一 |
| 製作会社 | 日活 |
| 配給 | 日活 |
| 公開 | 2010年9月7日(VIFF) 2011年1月29日 |
| 上映時間 | 146分 |
| 製作国 | 日本 |
| 言語 | 日本語 |
キャスト
社本信行(しゃもと のぶゆき)演 – 吹越満『社本熱帯魚店』の店主。気弱で大人しい性格で、自分の思っていることをあまり口にしない。妙子と美津子の家族3人で仲良く過ごすことを夢見ているが未だ叶っていない。趣味は星を見ることで、作中でも地元のプラネタリウムに何度か行っている。幸雄から「海外から輸入した高級熱帯魚の養殖で儲けませんか」と話を持ちかけられる。しかし直後に目の前で幸雄が殺人を犯すところを見てしまい、自身も犯罪に巻き込まれていく。
村田幸雄(むらた ゆきお)演 – でんでん『アマゾンゴールド』という熱帯魚店を経営。『社本熱帯魚店』よりも広い店内にたくさんの水槽が並び、約3,000種類の魚を所有している。信行から「ちょっとした水族館みたい」と言われる。仕事柄、非常に明るくおしゃべり好きで気さくなおじさん。子供の頃、はらきり山にある教会のような建物で暮らしていたことがあるが、作中では寂れている。愛車は赤いフェラーリ。ますだの店で美津子が万引きしたのを目撃してかばったことから社本家と関わりを持つ。しかし本性を現すと、巧みな話術と暴力によって徐々に信行たちの心を侵食し始める。
村田愛子(むらた あいこ)演 – 黒沢あすか幸雄の妻。30代ぐらいの若い妻で幸雄よりだいぶ年下。露出度の高い服や派手な色の服を着ている。熱帯魚店の従業員たちを仕切っているが、本人は熱帯魚に興味がない。当初、幸雄と同じく社本家には猫を被っていたが徐々に声を荒らげたり気性の激しい性格を露わにする。幸雄が他人を殺すことやその後の処理にも慣れていて共に犯罪に手を染める。
社本妙子(しゃもと たえこ)演 – 神楽坂恵信行の後妻。料理は苦手なのか、レトルト食品やインスタントで家族の食事の準備を済ませる。かなり大雑把な性格だが、信行によると経営する店の熱帯魚の世話などはちゃんとしているとのこと。喫煙者だが、美津子に嫌がられるために自宅で吸う時は外で吸っている。後妻ということで美津子に後ろめたさを感じている。また、うだつが上がらない熱帯魚店の生活に内心不満を感じている。
社本美津子(しゃもと みつこ)演 – 梶原ひかり信行の長女。実母は3年前に亡くなってまだ日が浅いうちに信行が妙子と再婚したことを快く思っていない。特に後妻となった妙子のことは母親とは認めておらず嫌っている。素行があまり良くなく、家族と家で食事途中に彼氏とデートに出かけたり、作品の冒頭あたりにますだの店で万引きしている。作中ではほどなくして幸雄の店で働き始める。
筒井高康(つつい たかやす)演 – 渡辺哲幸雄の顧問弁護士。強面の男。幸雄の高級熱帯魚の養殖への投資話に乗ってもらえるように吉田を誘う。幸雄に隠れて愛子と体の関係を持つ。
オオクボヒロシ演 – 裴ジョンミョン筒井の部下。明るい茶髪にメガネをかけて、チャラチャラした服装をした若者。筒井の車の運転などを任されている。
吉田アキオ(よしだ)演 – 諏訪太朗幸雄のビジネスパートナー。血気盛んな弟分たちと違い穏やかな人物。それなりに資産がある。投資契約を交わして金銭を受け渡した後、幸雄に殺される。
吉田の弟演 – 三浦誠己吉田の弟。吉田が失踪したため、最後に会った幸雄に話を聞きに店にやってくる。威圧的な態度で幸雄を問い詰める。
ますだ演 – 芦川誠スーパーの店長。店内で美津子が万引きしたため、両親を呼び出す。幸雄とは顔見知りで仲が良い。熱帯魚好きらしく幸雄のピラルクーの話に興味を持つ。
川尻進(かわじり すすむ)演 – 坂田雅彦静岡県警警部補。吉田の失踪について調査する。また、村田の周りでこれまでに30人ほどの行方不明者がいるとのことで、それらについて聞き込みするため信行に接触する。
さわだゆうこ演 – 瀬戸夏実『アマゾンゴールド』で働く従業員の一人。美津子の世話役を担当。6人ほどの若い女性従業員と共に寮に住み込みで働いている。愛子によると「みんな事情のある子たちばかりで社会復帰をさせるために頑張っている」とのこと。彼女たちは店名の入ったタンクトップに迷彩柄のホットパンツという格好で接客している。
吉田の手下演 – 中泉英雄、阿部亮平、小出志浩、龍坐、伊藤竜翼吉田の手下たち。吉田の弟と共に幸雄の店にやってきて、幸雄たちを脅して居場所を聞き出そうとする。全員気性が荒く血の気が多い。
美津子の彼氏演 – 山根和馬美津子の家の前まで車で迎えに来て、電話で呼び出して二人でデートに出かける。サイドを刈り上げて中央部は金髪の髪型をしている。
刑事演 – 橋本一郎川尻の部下。
『アマゾンゴールド』従業員演 – 斉藤リナ、赤崎菜美子、竹垣綾香、三ツ井菜々花、古藤ロレナ
引用元: Wikipedia「冷たい熱帯魚」(2024年1月5日 (月) 08:23 UTCの版) URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/冷たい熱帯魚
ライセンス:CC BY-SA 3.0
感想
1993年に日本で発生した「埼玉愛犬家連続殺人事件」が元にフィクション映画にした作品。
主人公、社本信行の娘がスーパーで万引きをした際に警察に届けられそうになったのを田村幸雄に助けられたのがきっかけで、連続殺人事件の手伝いをさせられ巻き込まれていく様子を描いた作品。
信行を介して描かれる事で、犯人側の視点で連続バラバラ殺人事件の狂気じみた様子が描かれて行きます。
少しグロ要素があるので、観る際は注意が必要かもしれません。
ネタバレ感想を開く
「埼玉愛犬家連続殺人事件」が元に作られたフィクション映画作品、実際の事件同様の手口で山中の小屋の風呂場で人間の体をバラバラにして、1cm角に切り、ドラム缶で焼き残った細かな骨や灰、歯等を川に捨て死体遺棄の様子も描かれている。
また、映画の主人公の様な死体遺棄や解体を手伝わされていた人物も実際にいる様です。
映画では、数時間で解体から焼却迄を行っていましたが、鶏肉を1体解体する事(ひね鶏1匹盛り合わせ(note参照))があるのですが、食肉の様に血抜きがされておらず切り難いと思いますが、おそらくは同じ要領だと思います。
関節部周りの肉を切ってから、骨の関節を外して接合部の軟骨部分を切り離してパーツ分けしてから、骨と肉を分離させる方法だと思います。
人間のサイズだと解体から焼却まで入れると約8~10時間はかかると思います。
2人作業でも6~8時間ほどだと思いますので、実際には2・3日に別けて作業したのではないですかね。
また、怪談師でありお寺の住職である三木大雲さんが修行僧時代に実際の犯人と交流があった様で、何度か訪れた際に缶コーヒーを5本出され、その中の1本を毎回飲んでいたが、後にその缶コーヒーの1本以外には毒が入っていたと言う、運試し的なエピソードがあるが、多分これは、死刑囚と言う犯人が反論できない状態だからこそ、盛った話だと思います。
おそらくは、何度か会話した程度だと思います。
犯人からしたら、営利目的で殺人をしていたので、何ら害のない修行僧である三木住職を殺害するメリットが一切ありません。
先にも書きましたが、解体から焼却迄、8~10時間程かかるとして、ノリで何のメリットも無くリスクしかない殺人をするとは到底思えません。
ですが、このエピソードも映画に取り入れられている様で、最初に主人公が目撃する殺人も毒入り栄養ドリンクだったりします。
物語的には、スーパーで万引きを目撃され警察に通報されそうになっている、主人公、信行の娘、美津子の謝罪に訪れた、信行とその妻の妙子を村田幸雄が同じ熱帯魚店の経営者だからと言う理由や人当たりのよさそうな風貌で、スーパーの経営者との間を取り持ち、不問にして貰ったのをきっかけに、素行不良だった美津子を幸雄の大型熱帯魚店で住み込みの店員として預かって貰う事に。
だが、それが間違いで、殺人の隠蔽の手伝いをさせられ、実質的に美津子が人質とも言える状況と元々弱気な性格の信行は断る事が出来ず、弱みを握られた状態で殺人隠蔽の手伝いも増していくと言う物語。
実母を亡くして直ぐに、妙子と結婚して娘、美津子と妙子そして信行との関係性も悪化していたので、殺人隠蔽と言う極限の状態の信行なので、更に悪化して行く。
主謀者、村田幸雄の普段の人当たりの良さの裏の狂気と異常性、そして決断力、それとは真逆の主人公、信行との対比もあり日常と非日常の場面がコロコロと変わる描かれ方がされており、テンポよく観られると思います。
バラバラ殺人を題材にしているので、少しグロ要素はありますが、多少体制が有れば問題なく観れる程度だと思います。
田村幸雄自身も少年時代に母親からDVを受けていた様で、解体現場が山中の小屋的な宗教施設だったこともあり、何らかの宗教からのDVだったのかも知れませんし、映画内で幸雄が50人以上殺害している(実際の事件は推定30人以上)と自ら信行に言っているセリフがあるので、その最初の犯行は幸雄の母親だったのかも知れません。
既に人間の解体に慣れてしまっている、幸雄とその妻、愛子は死体解体時に鼻歌を歌ったり、冗談を言い合ったりなど、異常性を前面に押し出した作りになっています。
個人的には、もう少し、幸雄にスポットを当てた作りにして欲しかったかなと思います。
犯行の一部始終を再現しているとは言え、なぜその様な犯行を行う様になったのか等の経緯が余り見えないので、只々、異常性だけが浮き彫りになるだけで納得感や論理感が薄い様に思います。
実際の他の事件でも、犯行や犠牲者等がニュースで流れるが、なぜ、その様な犯行を行ったかの理由が取り上げられないことが多い様に思うので、そうなった経緯も知りたいですね。
異常性があるとか、トラウマがある等、何らかの表面的な理由はあるのだと思いますが、その細分化された心理状態なども知りたいですね。
その犯人が異常なのか、何かきっかけがあれば誰でも、その一線を越えられるのか等。
実際の所、作業だけを考えれば、カレー肉をサイコロ上に切っているのと同じですから、物理的には誰でも出来る事ではありますが、精神的に出来るのか耐えられるのか、単なる慣れなのか等。
先にも書いた、ひね鶏や丸鶏(羽毛や内臓処理された物)の解体等も、最初は生物感があり多少の抵抗がありましたが、徐々にただの食材として慣れて行きましたし、誰でも慣れる物だと思います。
その対象が、鶏肉なのか人間なのかの違いで、正常な人間でも徐々に慣れてく物なのか、異常性もしくは脳の構造や神経経路等に何らかの違いがあるのか、など深堀して欲しかったですね。
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