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原作コミック:攻殻機動隊/エピソード「ROBOT RONDO」2004公開 アニメ 邦画 SF アクション

【Amazonあらすじ】
「人とサイボーグ(機械化人間)、ロボット(人形)が共存する、2032年の日本。魂が希薄になった時代。ある日、少女型の愛玩用ロボットが暴走を起こし、所有者を惨殺する事件が発生。「人間のために作られたはずのロボットがなぜ、人間を襲ったのか」。さっそくバトーは、相棒のトグサと共に捜査に向かう。電脳ネットワークを駆使して、自分の「脳」を攻撃する“謎のハッカー”の妨害に苦しみながら、バトーは事件の真相に近づいていく。 (C)2004 士郎正宗/講談社・IG, ITNDDTD」

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キャスト

役名日本語版英語版
2005年版2009年版
バトー大塚明夫リチャード・エプカー
トグサ山寺宏一クリスピン・フリーマン
草薙素子田中敦子メアリー・エリザベス・マクグリン
荒巻大輔大木民夫ウィリアム・フレデリック・ナイト
イシカワ仲野裕マイケル・マッカーティ
コガ平田広明ロバート・アクセルロッドフレッド・サンダース
アズマ寺杣昌紀エリック・デイヴィス
謎の少女武藤寿美シェリー・リンローラ・ベイリー
刑事藤本譲スティーブ・クレイマーカイル・エベール
リン亀山助清ロバート・アクセルロッドダグ・ストーン
ワカバヤシ仲木隆司リチャード・カンシーノスティーブ・クレイマー
用心棒立木文彦ボブ・パーペンブルックジョー・ロメルサ
突入隊長木下浩之リチャード・カンシーノデイビット・ヴィンセント
サイボーグ医師平野稔ボブ・パーペンブルックジョン・スナイダー
トグサの娘山内菜々ステファニー・シェーサンディ・フォックス
鑑識課長堀勝之祐テレンス・ストーンロイ・エッジ
ハラウェイ榊原良子エリン・スターンバーバラ・グッドソン
キム竹中直人ジョーイ・ダウリアトラヴィス・ウィリン
ガブリエルCRuby
その他青羽剛
岸田修治
保村真
朝倉栄介
原田正夫
仁古泰
望月健一
福笑子
木川絵理子
杉本ゆう
渡辺明乃
マイケル・マコノヒー
ケヴィン・シーモア
カレン・ヒューイ
ジム・ラウ
ロジャー・クレイグ・スミス

スタッフ

配給 – 東宝

原作 – 士郎正宗(『攻殻機動隊講談社刊)

監督・脚本・絵コンテ – 押井守

演出 – 西久保瑞穂、楠美直子

キャラクターデザイン – 沖浦啓之

サブキャラクターデザイン・銃器設定 – 西尾鉄也

メカニックデザイン – 竹内敦志

プロダクションデザイナー – 種田陽平

レイアウト – 渡部隆、竹内敦志

作画監督 – 黄瀬和哉西尾鉄也沖浦啓之

美術監督 – 平田秀一

デジタルエフェクトスーパーバイザー – 林弘幸

ビジュアルエフェクト – 江面久、 齋藤瑛

ラインプロデューサー – 三本隆二、西沢正智

主題歌 – 伊藤君子/『Follow Me』 (アランフエス協奏曲を編曲したもの)(VideoArts Music)

音楽 – 川井憲次

音響監督 – 若林和弘

イメージフォト – 樋上晴彦

プロデューサー – 石川光久鈴木敏夫

制作 – プロダクション・アイジー

製作協力 – スタジオジブリ

特別協賛 – エプソン

特別協力 – ローソン読売新聞社タワーレコード

製作 – プロダクション・アイジー、徳間書店日本テレビ放送網電通ウォルト・ディズニー・ジャパン東宝ディーライツ三菱商事

出典:『イノセンス – Wikipedia(ウィキペディア)』日本語版、「スタッフ・キャスト」節、最終更新日:2025年10月1日、閲覧日:2025年10月12日、URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/イノセンス

感想
GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊の続編映画、前作の主人公の草薙素子が公安九課を去った後の、バトーとトグサが主人公の物語、ハッキングによる幻覚や虚構と現実、魂の所存と言った物がテーマとなっています。

アクションも多数ある物の、脳とネットを繋いでいるからこその不思議で幻想的な世界感で派手では無いし一見しただけでは分かり難い情報戦、頭脳戦も描かれていたりするので、数回見ても全容が把握しづらいかも知れません。

ネタバレ感想を開く

アニメ映画のGHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊の続編としてのアニメ映画です。
前作に続き、説明が最小限でがっつり前作の続きなので前作を見ていないと意味が分からないと思います。

今作は、前作の主人公、草薙素子ではなく、その相棒的存在のバトーが主人公、草薙素子がネットの海に消えて、バトーの相棒になった脳を直接ネットに繋いだ電脳化以外は殆ど生身のトグサ、身体の多くがサイボーグ強化を施していて、ハッキングも使いこなす脳筋バトーと慎重派で家庭も持っていて一般的かつ柔軟な思考を持つトグサとのデコボコなコンビとなっています。

前作は自我とはなんぞや、と言うのがテーマでしたが今作は、現実と幻想の境界と言った物がテーマだと思います。
脳を直接ネットに繋いでるがゆえに、PCの様なファイヤーウォール等の防壁を突破されれば視界のジャックや幻覚を見せられてしまう恐れもあり、ハッキングと言う行為が多々出てきたりします。

前作や地上波版と共通してghostと言うワードも多々登場します。
自我や意識と言う物は結局の所、記憶の連鎖や各脳内ホルモンの分泌量でしかなく、それらも物質であり、最小単位のある物なので、理論的にはデジタル化も可能だと思いますが、ghostと言うワードとしては言語化しづらいですが、単に記憶をコピーしただけの物とは違い、魂と言うオカルトチックな物ともまた違い、自我とも少し違う、個・自己に近い印象がある。

事件の始まりは、日本人形の様な少女型アンドロイド(ハダリ:理想)が警察官を惨殺しその後、そのアンドロイドは自壊すると言う事件にバトーとトグサが捜査に抜擢される。
犯行声明や効率化された殺害方法ではなく人間の臓器をパーツ毎に取り分ける等の惨殺性がある犯行方法からテロではなく、別の意図がある殺人または事故としての操作となった。

路地裏を調べていたバトーがそこにまだ残っていたその件のアンドロイド発見し、一瞬襲われるが直ぐにアンドロイドは自壊しようとしたが、バトーは銃(多分強化銃)でアンドロイドの頭部を破壊してします。
セリフ的な説明がないものの、この事から、バトーが感情的に動き攻撃性も高いと言う印象を与えている、それとは真逆で一般的な感性で慎重派のトグサとの対比も印象的に描かれている。

その後、暴力団である紅塵会がその事件に関係していると掴み、バトーとトグサの二人は紅塵会に乗り込む、どうにか交渉で情報を聞き出したいトグサと、手っ取り早く脅して情報を聞き出したいバトー、トグサの思いとは裏腹に行き成り紅塵会を襲撃するバトー、二人対銃火器を持った多数の紅塵会だがバトーがハッキングし視界ジャックであっさり襲撃は成功、その後、蟹ばさみのサイボーグを倒し紅塵会の組長を確保し情報を得る。

その帰りの飼い犬の餌を買いに、いつも行っている小売店に立ち寄ったバトーが、その決まった行動パターンから行動日時が把握されて小売店にトラップが設置されハッキングで幻覚を見せられ、一般客を巻き込んでの銃乱射事件を起こしてしまう。
ハッキング自体の狙いは客観的に見た場合、行き成り理由もなく乱射するバトーとして映るのでバトー自身の信用失墜でその結果としての事件捜査妨害による物、もしくは時間稼ぎ。

事件に大きく関わっていると思われる、ゴーストダビング技術を持つロクス・ソルス社の線からバトーをハッキングしたのは、ハッカーのキムだと特定する。
東南アジア的な場所または国にあるキムの屋敷に赴く二人、幻想的な作りの屋敷の玄関ホールには1体の例の少女アンドロイドが座っているが、そこにはメッセージが書かれてた、その後、キムの部屋に辿り着くがキムは既に死亡していた。

犯人が死亡し、事件が終わった、または糸が切れたと思わせ油断させ、キムの部屋の場自体がハッキングトラップで二人はループ状のトラップに引っ掛かる、ハッキングの中にさらにハッキングトラップが仕掛けられた、マトリョーシカ状のループトラップだが、バトーはデジャブ感と玄関ホールに置かれた少女アンドロイドのハダリに草薙素子が外部介入し残していたメッセージ、そして素子のハッキング解除でハッキングから何とか抜け出すバトー、そして、同じくハッキングされていたトグサを助け、キムの電脳を停止させ、ゴーストダビング装置のある場所がプラント船内である事を特定する。

映像的には一見、幻想的で不思議な場所、何やらループしていると言う印象ですが、その裏には複雑な情報戦として描かれていたりします。

その後、プラント船に乗り込み、多数のハダリに襲われるバトーだったが、その中の1体のハダリは草薙素子の遠隔操作でバトーを援護のもと、ゴーストダビング装置に辿り着く、その中には多数の少年少女、ゴーストダビングを繰り返す事で脳が壊れ、一人の少女を除いてみんな死亡している様子。

一連の少女アンドロイド、ハダリによる事件自体は少女が助かりたい一心で、ゴーストダビング装置を利用し事件を起こし誰かが探しに来るかも知れないと言う希望から起こした物だった。
極限状態でそうせざるを得なかったとは言え、多数の人を殺害し、ゴーストダビングつまり命が吹き込まれた多数のアンドロイドの自殺。
自我が目覚める前、また直後の子供の好奇心からの罪悪感も無く昆虫の脚をもぎ取る光景を見た様な純粋な残酷さの様な後味の悪さが有ったりします。

現実と幻想の境界と言うと日常的にも結構あったりします。
良い夢を見て、起きてから夢だっと気付き落胆したり、逆に悪い夢を見て数日引きずったり、また、本当にあった出来事だと思っていた事が記憶の辻褄を合わせる為に脳内で改竄されていたりも結構します。

子供の頃、幽霊を見ていた等とよく聞きますが、未成熟な脳の断片的な記憶や関わっていた人達の印象などを繋ぎ合わせて無理やり整合性を取る為に改竄または再構築された記憶と言うのが多いのかも知れません。
自分の小学生の頃の記憶や、何なら昨日の記憶が実際に有ったと証明するのは非常に困難だと思います。
何かの事件・事故ニュース等から機能の記憶があったと思っていても、実際は今日、そのニュースを見て昨日の記憶だと思い込んでいるだけかも知れません。

デジャブ等も、今現在観た光景と数秒前に見たその光景、後者の記憶が数年前に見たと感覚的な勘違いから起こる現象・脳のバグとも言われていたりしますから。

そして、バトーの飼っている犬、バセット・ハウンドのガブリエルが可愛い。
監督の押井守さんの飼っている犬の名前から取ったそうです。

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